鬼滅の刃

鬼滅の刃【片羽の蝶】レビュー!胡蝶しのぶの悲しい過去が明らかに

鬼滅の刃の蟲柱でお馴染みの胡蝶しのぶ。容姿端麗でいつもニコニコ笑顔。そして口調も穏やかで癒し系キャラです。

戦闘では身の軽さと鮮やかな技で見る者を魅了させる。そんな胡蝶しのぶの虜になっている人は多いことでしょう。

しかし、そんな胡蝶しのぶですが、とても辛く悲しい過去があったことをご存知でしょうか?

幼少期の胡蝶しのぶは今の性格とは真逆でした。今の蟲柱である胡蝶しのぶしか知らない人には信じられないかもしれません!

しかし紛れもない事実なんです。言い方は悪いですが蟲柱(現在)の胡蝶しのぶは言わば仮面を被ったようなもの。

過去に起きた事件をきっかけに本当の自分を封印し、ある人物を模倣した偽者の自分を演じていたのです。

この記事では、そんな胡蝶しのぶの過去に起こった悲しい出来事と、幼少期の胡蝶しのぶはどんな性格だったかを解説いたします。

ネタバレ含みますのでご注意ください。

胡蝶しのぶも幼少期に両親を殺されていた!!

鬼滅の刃の登場キャラは悲しい過去を経験している人が多いです。

その大半は大切な人を鬼に殺された過去をもっていますが、胡蝶しのぶもその一人なんです。

しのぶがまだ幼いころ、目の前で両親が鬼に殺されてしまったんです。しのぶと姉のカナエも鬼に殺されそうになりましたが、間一髪のところで岩柱の悲鳴嶼行冥によって助けられました。

これは作中でしのぶ本人が言っています。(コミック17巻)

コミックではそこしか触れていませんが、実は胡蝶姉妹の過去を綴った小説があるんです。

その小説とは『片羽の蝶』というタイトルで、短編小説が数話に分かれています。そのうちの第一話が胡蝶姉妹の物語となっています。

幼少期のしのぶは口が達者!だけど優しい性格だった

『片羽の蝶』ではしのぶとカナエが鬼殺隊に入る前の様子が描かれています。内容を要約しながら説明していきます。

悲鳴嶼行冥に救われた後の話から物語はスタート。

隠(かくし)によって親戚の家に送り届けられた胡蝶姉妹は半月ほど経ったところで助けてもらったお礼を言いに行冥の家に訪れました。

しかし行冥は「今更そんな事を伝えるためにわざわざ来たのか?」とすっきりしない様子。

正直、行冥も過去に子供たちとの苦い思い出があるため、これ以上子供とは関わりたくないと思っていたようです。

当然二人はお礼だけ言いにきたのではありません。

鬼殺隊の入り方を教えてもらうことが真の目的だったのです。その想いは『自分たちと同じような悲しい人をこれ以上増やしたくない』から。

胡蝶姉妹の優しさと正義感は相当なものです。普通の少女なら恐怖でそんなこと考えるはずがないでしょう。二度とこんな恐怖に直面しないよう真っ先に願うはずです。

しのぶの優しさがわかるシーンは他にもあります。それは行冥になかなか認めてもらえず苛立っているにも関わらず、道端の山菜やキノコを採って行冥のために夕飯を作ってあげていたところです。

しのぶの本質はとても優しくしっかりした人物だと受けとることができます。

行冥に認めてもらえた胡蝶姉妹!それでもしのぶはつっかかる!

行冥は二人の入隊を快く思わず拒んでいました。鬼殺隊になることで二人の幸せが崩れてしまうと考えたからです。このまま親戚の家で普通の女の子として育つことがどんなに幸せなことか・・・と。

しかしカナエもしのぶも聞き入れません。そんなお互い平行線を辿りながらも数日間居候生活が続きます。

しのぶも相変わらず生意気な口をききながらも行冥にご飯を作ったりと、しっかりした性格は健在です。

そして三日目になって行冥は音を上げた。そんな生活が続けば流石に多少の情が湧いてくるものです。逆を言えば、情が湧くからこそ二人の平穏な幸せを奪ってしまうことが何よりも怖かったのです。

四日目の朝、ついに行冥から試練が与えられました。その試練をクリアできれば『育て』を紹介するという条件で。

二人は当然喜びましたが試練は簡単なものではありませんでした。

それは大岩を動かすというもの。大男の行冥ですら動かすのにだいぶかかったほどの大岩を少女ができるはずがありません。

当然、行冥はできないと分かっていて敢えて諦めさせるためにこの試練を与えたのです。

案の定しのぶは噛みつきます。

「バカじゃないの?そんなことできるわけないでしょう?誰ができるのよ?そんなこと!」

相変わらずの性格です(笑)バカみたいに強い大男にこんなこと言える少女いるでしょうか?気の強さは相当なものです。

しかし行冥は「出来なければ、それで許されるのか?」と厳しく一言。

対してしのぶは「な、何よ・・・」と言い返していますが、それ以上の反論はできずにいました。頭の良いしのぶは行冥の言っていることが理解できているからこそ言い返せなかったのでしょう。

しかし強気な性格が故に何かしらの反論をしてしまったのだと推測できます。

当然行冥も「出来なければ誰かが死ぬ。守るべきものが殺される。そんな状況でもお前はまだ生温い言い訳を口にするのか」と正論をぶつけます。

鬼狩りとは人の命を背負うということを改めて幼い姉妹に言い聞かせました。

そして行冥が任務でしばらく家を空けたときのこと。その間に二人は諦めて帰ると思っていました。しかし任務から帰ると家の中こそ無人だったが人の気配に気付きます。

まさかと思いつつ裏側に向かうと疲れ切った二人が息を上げて岩の隣で座りこんでいた。

岩は少し動いていたのです。

しのぶたちは兼ね備えた頭脳で岩を動かしたのです。行冥が黙っていると、しのぶはまた噛みつきます。「何よ、なんか文句あるの?」と。確かに動かす条件はなかった。「約束は約束よ」と言い

行冥を納得させました。

ようやく育てを紹介してもらえることになったのです。

やがて胡蝶姉妹は鬼殺隊になりカナエは柱に。そしてカナエの死によってしのぶは変わりました。

このことは悲鳴嶼行冥が語っています。そして行冥はカナエを模したしのぶに、こうとも言っています。

『カナエを喪い、そして、しのぶすらも失った』

この言葉の意味としては、悲鳴嶼行冥は例え口が悪くても、生意気でも、本当のしのぶであって欲しかったと思っているのでしょう。

偽りの自分を演じているしのぶはしのぶではない!本当のしのぶを失ってしまったという意味なのだと推測します。

漫休筆者としても本来のしのぶの蟲柱をちょっと見てみたかった気もします。

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