鬼滅の刃のキャラで『蟲柱』である胡蝶しのぶは鬼と仲良くしたいと願っていますよね。でも僕にはこれって本心なのか?という疑問があります。この願いは実は嘘で、本当は鬼と仲良くする気などない!と推察しています。
これからその根拠を考察と共に解説していきたいと思います。
まず初めてしのぶがこのセリフを言っていたのはコミック4巻でのこと。「人も鬼もみんな仲良くすればいいのに」。これに対して富岡義勇は「無理な話だ 鬼が人を喰らう限りは」とあっさり否定。でもその後、しのぶは那多蜘蛛山で姉鬼と戦った際に本当に仲良くしようとするセリフを言っていました。
しかし結果的に姉鬼の仲良くする意思がないと分かった途端、華麗な技であっさりトドメを刺してしまいました。その剣技は実に鮮やかで、特にアニメでは美しすぎる戦い方にすっかり魅了されてしまったほど。
しかし、作中で本当にしのぶは鬼と仲良くする気があるのか?と思ってしまう行動シーンが多々あります。この記事では、胡蝶しのぶのその問題の行動シーンから本当に仲良くしたいと思っているのか?それともやはり嘘なのか?について考察したいと思います。
しのぶが鬼と仲良くしたいと思っているのか疑問に思うシーンとは?
では初めに、胡蝶しのぶが本当に鬼と仲良くする気があるのか疑問に思ってしまうシーンから話したいと思います。
そのシーンとは那多蜘蛛山で炭治郎が十二鬼月(下弦の伍)である累と戦った後、水柱である富岡義勇と再会した場面のことです。しのぶは鬼と仲良くする気があるとはとても思えない行動をとります。
義勇は竹を噛んで寝ている禰豆子を見て「コイツらはあの時の・・・」と最初に会った時のことを思い出す。
次の瞬間、義勇の回りには無数の蝶が。その蝶に気づいた義勇は胡蝶しのぶの接近に気付きます。
すぐに次のカットになり猛スピードで突っ込んでくる胡蝶しのぶ。禰豆子に向けて刀を振るってくるが危機一髪、義勇により攻撃を回避。
しのぶは義勇の行動に疑問を感じながらも禰豆子への攻撃を止めようとはしませんでした。
はい、僕が疑問なのはこの行動のことです!
これって本当にしのぶが”人と鬼が仲良くすること”を願っているなら有無も言わず襲いかかったりしないと思うんですよね。
まず炭治郎に鬼を連れている理由を聞き、禰豆子は害がない鬼だと判断できてからでも十分遅くはなかったと思います。
だってしのぶは柱ですから慌てて鬼を斬らなくてもそのくらい余裕のはず。ましてや同じ場所に富岡義勇もいるんだから尚のこと。
しのぶと姉鬼との戦闘シーンから考えてみる!
胡蝶しのぶの初戦闘シーンは那多蜘蛛山での累の姉鬼との戦いでした。姉鬼の弁明に「そうなんですか?それは痛ましい。助けてあげます、仲良くしましょう!」と、笑顔で鬼と仲良くしようとする言動をしています。
しかし助ける代わりに「目玉をほじくり出したり、お腹を切って内蔵を引きずり出したり」「人を殺した分だけ、私がお嬢さんを拷問します。」「大丈夫、お嬢さんは鬼だから後遺症は残りません」など何か憎しみが込められた感じがします。
いや、むしろ笑顔でそんなこと言うほうが逆に恐いですよね。
結局鬼が少し抵抗した途端あっさり殺っちゃいました。
しのぶほどの実力があれば少しくらいの抵抗でも説得する余裕はあると考えるのが妥当。
その前に「人の命を奪っておいて何の罰も無いなら、殺された人が報われません。」と言っているところからも初めから許すつもりはないとも受け取れます。
実際のところ本当に許すつもりはなかったんだと僕は考えています。
胡蝶しのぶの過去は鬼に対する憎しみしかない!?
胡蝶しのぶが本当のところ鬼と仲良くする気など全くないと思う理由は”しのぶの悲しい過去”にあります。
しのぶは幼いころ、両親が鬼に殺され姉のカナエと二人だけに・・・。自身らも鬼に殺されそうになったところ、岩柱の悲鳴嶼行冥に助けられました。
この日からしのぶとカナエは自分たちと同じ境遇の人を出さぬよう、人の命を奪う鬼を倒すことを誓い鬼殺隊に入隊します。
そしてしのぶが14歳のとき、唯一の家族であるカナエも上弦の弐・童磨によって殺されてしまいました。
これらの事から推察すると、しのぶには鬼に対する憎しみしかないはずなんです。
ではなぜ鬼と仲良くしたいと言っているのか?それは亡き姉であるカナエがずっと願っていたことだから・・・。
そもそも鬼に対して憎しみしか持たないしのぶが常に笑顔を絶やさずにいるのは「笑顔のしのぶが好き」とカナエに言われたから。
そして鬼と仲良くしたいというのもカナエの夢。つまり、しのぶはカナエの願いを使命のように引き継ごうと思っているだけで本当はそんなこと思っていないのだと思います。
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本当の胡蝶しのぶの性格は??
しのぶと言えば初登場シーン(コミック4巻、アニメ第15話)から常に笑顔のキャラですが、その過去は別人のようでした。
過去のしのぶが描かれているのはコミック7巻の番外編です。今のしのぶと違い目はキリッとして気の強そうな表情。また口調も強気で今のようなゆっくりふわふわした話し方ではありません。
カナヲを連れた人買いの男に鋭い目つきで「姉さんに触らないでください」と手を払い除けたり、「じゃあこの子買いますよ!これで足ります?」と言って持ってるお金を撒き散らしてカナヲを強引に連れ去ったり・・・。
蝶屋敷に連れてきたカナヲに対しても「姉さん、この子全然駄目だわ。言われないと何もできないの」と言って怒っています。
でも、きっとこれが本来のしのぶの性格なのだと思います。
胡蝶カナエの性格は?今のしのぶのよう?
一方しのぶの姉である胡蝶カナエの性格はというと・・・
✅いつもニコニコ
✅ふわふわした喋り方
✅鬼と仲良くしたいと思っている
こんな感じです。
カナエを見ていると人を癒すような力があるように感じます。
では蟲柱となったしのぶはどうでしょう
✅いつもニコニコ
✅ゆっくりふわふわした喋り方
✅「人も鬼も仲良くなればいいのに」と言っている
お分かりですよね。これって姉のカナエとそっくりだと思いませんか?
しのぶは亡き姉であるカナエを演じているのではないでしょうか。演じることで姉の存在を忘れないため、そして姉の夢をたやさないため。そんな願いが込められているように思います。
そして姉の叶わなかった願いを叶えることを使命のように生きているように感じます。
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上弦の弐・童磨戦の胡蝶しのぶは本来の姿なのか!?
童磨と対峙することで今まで押さえていた気持ちが一気に爆発したのです。童磨とはカナエを殺した鬼で上弦の弐です。
童磨と対峙したしのぶは今までにない程の怒りで言葉遣いもかなり乱暴になっています。姉の仇ということを考慮してもその変貌ぶりは相当なもの。てかもうヤバイ人って感じです。顔中に血管が浮き出てすごい形相です。
最後は「とっとと くたばれ糞野郎」とまで言っています。姉の仇敵なので口調は極端に粗いですが、これが本来のしのぶの性格の延長にあると思います。カナエだったらまずあり得ない変貌ぶりでしょう。
胡蝶しのぶの本心!
しのぶは作中で決定的なことを言っています。
「怒ってますか?いつも笑顔だけど怒ってる匂いがする」と炭治郎に言われ、こうとも言ってます。「確かに怒っているのかもしれませんね」と。
鬼に同情する姉のカナエに対して「人を殺しておいて可哀想?そんな馬鹿な話はないです」「私はそんなふうに思えなかった」と言っています。
「でもそれが姉の想いだったなら私が継がなければ」「哀れな鬼を切らなくて済む方法があれば考えなければ」「姉が好きだと言ってくれた笑顔を絶やすことなく」
「だけど少し・・・疲れまして」
これがしのぶの本心でした。やはり無理して演じていたんですね。本当は鬼を許せない。仲良くなんかしたくない・・・でも姉の想いならば絶やさぬようにしなければ。と無理に演じていたのですね。
しのぶは、どんな鬼に対しても哀れみに見ている炭治郎ならカナエの夢も叶えてくれるかも。と思い安心したようですね。
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まとめ
しのぶの悲しすぎる過去から鬼に対する想いは、姉カナエの意思を継ぐための使命みたいなものでした。
なので本心のしのぶは鬼と仲良くする気などなかったことが分かります。よって禰豆子を攻撃したのは本心であり、救おうとは思っていなかったと推察できます。
でも本当の胡蝶しのぶも今までのしのぶとは真逆でこれもまた良いですねぇ。
それでは最後までお読みいただきありがとうございました。